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BBC・世界に衝撃を与えた日・8 黒い九月の始まりとロッカビー事件

 世界に衝撃を与えた日をピックアップして贈るドキュメンタリーシリーズの第8巻。本作では、パレスチナの過激派組織「黒い九月」による世界最大の同時多発ハイジャック事件について描いている。

黒い九月事件の詳しい経緯については、こちらの記事を参照して下さい。

[ストーリー(あらすじ)]
 1970年9月12日の午後3時、5機の旅客機と乗客700人以上の乗客を巻き込んだ同時多発ハイジャック事件が発生した。ロイター電で、この情報が世界に配信されると、世界の各国市民は衝撃を受けることとなった。1週間にわたる国際交渉と瀬戸際政策の後、世界中が注視している中で、3機の旅客機が、砂漠にある滑走路で爆破された。

 旅客機を奪い、操縦していたのは、それまで全く知られていなかった組織・パレスチナ解放人民戦線(PFLP)のゲリラグループであった。彼らの目的は、至極単純なもので、“パレスチナの人々の権利を世界に認識させること”、そして、“各国に収監されているPFLPの活動家とハイジャックの実行犯を釈放させること”であった。そして、度重なる交渉の末、テロリストたちは、この目的を遂げ、世界に彼らの名を轟かせることに成功する。このことは、同時に、黒い九月(ブラックセプテンバー)が生まれることをも意味していた。

 そして、この事件を契機に、初めて欧米各国政府が、人質の人命救出を優先することにより、テロリストの要求に屈服するという異常事態を発生させてしまった。

 この番組では、旅客機が爆破されるまでの最後の24時間を、初めて再現している。個人的な日記を始め、イギリス諜報部の極秘文書、ハイジャック犯の個人ファイルを検証し、人質、ジャーナリスト、各国政府大臣へのインタビューを行いながら、世界史上、最大のハイジャック事件を忠実に再現し、謎に包まれた黒い九月(ブラックセプテンバー)の出自を完璧に描いている。

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